すべての行動において敬意を払い誠実であること

ルンドベックのコード・オブ・コンダクトは、主要事業を代表する専任コンプライアンス委員会のサポートの下で、エグゼクティブ・マネジメントにより定められます。このエグゼクティブ・マネジメントは、私たちの倫理的パフォーマンスを毎年評価し、必要な改善を促します。最高コンプライアンス責任者（CCO）は、取締役会の監査委員会に倫理およびコンプライアンス関連の定期報告をします。

コード・オブ・コンダクトは、私たちの倫理およびコンプライアンスに対するカルチャーの根幹であり、製薬業界にとって重要な分野についてルンドベックのコミットメントと社員への期待を伝えるものです。すべての社員およびルンドベックを代理する第三者に対し、コード・オブ・コンダクトおよびコード・オブ・コンダクトよりも厳しい各国規制がある場合、それを順守することが義務付けられています。

コード・オブ・コンダクトは2010年に定められた後も定期的に改定されています。製薬企業が医療従事者とどのように関わるかについての規制を強化した国際製薬団体連合会（IFPMA）の2019年版コード・オブ・コンダクトをはじめとする内外の規制の変更を反映したのが、2019年の最新の改正です。

私たちはグッドプラクティス推進のために、こうした変更を自らの業務上の手続きに反映しています。品質管理システムの下で、関係する業務において、リスク管理、継続的改善の推進および規制要件への適合に取り組んでいます。

私たちの最も重要な目標は、世界50カ国以上で働く5,300人の従業員に、責任ある行動をとるための最良の環境を提供することです。コンプライアンス・プログラムは、この目的のために設計されています。これは、従業員に対する私たちの信頼の上に築かれ、ルンドベックの中核となる理念である「責任ある行動－私たちは、私たちが行うすべてのことにおいて敬意と誠実さをもって行動します」に基づいています。コンプライアンス・プログラムは、外部の動向、今後の規制、ルンドベックの監査から得た教訓などを考慮したマネジメントレビューによって開始され、改善サイクルの中で行動を設定します。マネジメントレビューに基づき、次年度のトップリスクと優先順位が決定されます。

ルンドベックの経営陣は、その優先順位に基づいて行動し、倫理的な決定を下すことが期待されています。これは、ルンドベックのチーフ・コンプライアンス・オフィサーが率いるグローバルコンプライアンス組織の17人のリージョナル・コンプライアンス・オフィサーと協議しながら行われます。私たちは、すべての従業員が同僚やマネジャーとコンプライアンスおよび倫理について継続的に対話することを推奨しています。

さらに、コード・オブ・コンダクトの原則を倫理的な行動に転換できるよう、毎年の研修や啓発活動に多額の投資を行っています。私たちはいつでもアドバイスを受け入れる用意があり、コンプライアンスに関する重大な懸念については、誰でもルンドベックのコンプライアンス・ホットラインに報告することができ、その際報告者の秘密は完全に守られます。

ルンドベックは医薬品のプロモーション が当局によって厳しく規制されモニタ リングされていることを認識しており、適用される規制を遵守することを約束します。プロモーション 活動が適切に評価され承認されるようなプロセスを維持し、様々なトレーニングを提供します。

ルンドベックのプロモーションおよび広告審査委員会は、本社で作成されたプロモーション資材の審査と承認を行っています。ルンドベックの各国の現地法人では、販促資材が各国で使用される前に必ずその国の法規制や業界ルールに従って評価および承認されることに対する責任を負っています。

ルンドベックはすべての人が最善の状態になれることを目指して、日々、脳の健康を回復することに力を注いでいます。私たちは五つの信条に従ってこの目的を追求していますが、その一つは責任ある行動についてのものです。つまり、適用される法規制、ガイドライン、業界の基準などの順守をはじめ、常に責任と誠意をもって行動するということです。ルンドベックの税制に関する方針は、私たちが順守と責任によって税務を管理するための原則を示すものです。

私たちは多様性のある企業であり、全社員が差別されることなく専門スキルとキャリアを磨くことができる、高いパフォーマンスを持ったインクルーシブなカルチャーを築いていきます。創造性、イノベーションをもって進歩し続け、協働しながら働く多様性をもつカルチャーの醸成が最善の方法だと信じています。社員のアイデア、視点や経験の多様性は、私たちの競争優位性における大切な一面です。社員と経営陣の間でダイバーシティとインクルージョンについての議論の基盤となるような企業方針を、事業展開している50ヵ国以上で導入しています。

ルンドベックのデータ倫理ポリシーは、デジタル技術の設計とデータの使用において私たちがコミットメントしている原則を規定しています。これは、患者さん、パートナー、従業員からの個人データだけでなく、生産・マーケットデータなどの非個人データの処理にも適用されます。本ポリシーは、個人と社会にとって利益を最大限にし、損害を最小限にするようなデータの利用について、私たちが倫理的かつ責任ある決定を下すための指針となっています。

ルンドベックは、適用される個人情報保護に関する法律に従い、患者さん、研究やビジネスのパートナー、そして社員の権利の保護に真摯に取り組んでいます。

私たちは以下の場合にのみ個人情報を収集し利用します。

• 具体的な必要性と法的根拠がある場合
  
• 個人のプライバシーを保護する安全で透明性のある方法を実行できる場合

取得情報は必要な期間より長くは保持せず、個人情報に関する請求や苦情には迅速に対応します。

ルンドベックの人権尊重へのコミットメントは、世界人権宣言（UNDHR）、市民的及び政治的権利に関する国際規約（ICCPR）とその第2運用規約、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約（ICESCR）、人権高等弁務官事務所（OHCHR）が定義するコア国際人権文書、ILO基本条約に基づいています。